瑞浪の焼き物の特徴 瑞浪市の釜戸地区で採掘される長石は、ガラス質が多く磁器に適している。磁器は白さや硬さが重要視されており、白磁は高温で焼き締めるという製法で作られています。磁器はガラス質な為、粉状で均一になりやすい。陶器は土から作る為、均一にはなりにくいという差があります。
また瑞浪は歴史的に洋食器が盛んです。洋食器には寸分の狂いもなく精度を求められ、大人数でないと作れず、1つのものを同じように作る技術が必要です。それゆえ瑞浪には規模の大きい企業や工場があります。対して土岐は国内向け和食器が盛んで、小規模でも生産が可能。和食器には特有の手作り感のある風合いが感じられます。どんな原料の土を使うかどこの産地の土かで完成した器にも差異が現れます。
瑞浪では明治中期から洋食器を海外へ輸出していました。不況による輸出の減少に伴い、付加価値をつけていく必要が出てきました。以前は問屋さんから「こういうデザインの食器を」という要望があってその形のモノづくりをされて完成品を買い取って売り切ってもらうシステムで、問屋さん主導のデザイン開発でした。しかし不況により問屋さんも在庫を抱えられなくなり、現在ではメーカーさんがデザインを担当する役割を担っています。瑞浪が得意とする洋食器は外形的なデザイン要素を取り込みやすい特徴がある事も深く関係しています。
深山さんのものづくり 磁器の製品をお作りになられているメーカーさんです。元来メーカーさんは物流の機能を持たない。深山さんはミヤマプランニングという会社で販売も手がけられています。近年白磁だけでなく釉薬で色を付けた磁器もお作りになられています。鋳込み成型に特化して、デザインや自由度の高いモノづくりに力を入れられています。現在販売されているプラターという楕円のお皿も鋳込みによって作られています。

銅板転写について
銅板転写は下絵付けの技法で、下絵付けはメーカーの中で形を変えながら現在でも行われています。下絵付けの工程をなさっている職人さんは美濃焼の現場でも少なく、銅版転写の技法を美濃焼の製造現場で現在も実施されているところはかなり少ない。銅板転写は生地に水で濡らした転写紙を貼り付けます。吸水性のある方の生地に絵柄がうつります。銅板転写は磁器の方がやりやすい。銅板転写に使う転写紙を作れる会社も、東濃でも減ってきています。しかし製品に合わせたデザインを作って、転写紙のデザインが新たに作られており、デザインの自由度は増しています。
クラシカルな銅板転写

釉薬銅版

顔料にガラス質を加えて、釉薬に近い働きをする表現。表面に凹凸があり質感が通常の銅板転写とは異なる。
線のようにして描いた下絵付けの皿

その時代に合わせた新しい表現にも挑戦されています。描きたいものによって下絵付けと上絵付けの使い分けもなさっているそうです。瑞浪はベースの素材を作る場所で、多治見で上絵付などの加工がされることもあります。
製造の現場にもお邪魔しました

銅版転写から進化したパット印刷も、現在深山さんの工場で行われています。深山さんが得意とする白磁を還元焼成で作られます。一時期は海外向けの輸出量が落ち込みましたが、近年海外向けの輸出量が再び増加傾向にあります。洋食器に和食器の風合いを取り入れたり、土瓶のような和モダンなポットを作られたりと新たな挑戦をされています。
小田陶器さんとの共同開発の商品

瑞々というシリーズで丸いお椀が小田陶器さんが得意なものづくり。楕円のお皿は深山さんの方がお得意だそうです。お互いの強みを生かしたラインナップで展開されているとの事。さかのぼれば昔は元々一緒にやっていた。「もう一度昔ながらのスタイルで、一緒にものづくりを」という思いが瑞浪の街には強く流れています。
深山食器店のホームページ
深山食器店|美濃焼の窯元miyama./深山の公式オンラインショップ | 深山食器店|美濃焼の窯元miyama./深山の公式オンラインショップ|お買上げ金額7,000円以上で送料サービス
柴田様尾崎様深山食器店の皆様お忙しい中、取材ご協力頂き有難うございます。

